家の特徴

民話と紙芝居の家では、絵巻物や影絵、のぞきからくりなどの実演・説明を通して紙芝居の歴史を知り、肌で感じる事ができます。戦前の紙芝居を含む約二千点の紙芝居に触れてみると、どこかノスタルジックな昭和の薫りが漂います。民話の部屋では、明治大正生まれの語り部の語りをDVDで聴け、地元の民話を当日スタッフがご紹介しています。

のぞきからくり

のぞきからくり実演写真

のぞきからくりとは
のぞきからくりは写巾1間(180センチ)ほどの屋台の上に美しい挿絵の看板をかかげ、下部には5個か6個の覗き穴をつけ、それにレンズ、ガラス玉をはめて、子供達がそこから覗きます。箱の中の正面の絵が拡大されて見え、10枚ほどの絵がきわめて簡単な仕掛けで1枚ごとに紐で上方へ引き上げられます。次から次へと引き上げられ、次から次へと変わり一編の物語を見せてくれました。からくり屋台の横に語り手が立ち、ムチで屋台を叩いて拍子をとりつつ、からくり節という古風な哀愁を帯びた口調で、節おもしろく筋を歌い、同時に紐を操作して、中の絵を切り替えます。当時の出し物には「不如帰(ホトトギス)」「佐倉宗吾一代記」「八百屋お七」などがありました。

講公演する内山ミヨさん(巻町郷土資料館提供)

のぞきからくりのルーツ
「のぞきからくり」のルーツは意外と古く、「絵解き」と呼ばれた仏の教えや寺の縁起などを掛物に仕立て、それを物語風に解説(説教)するものが源流であろうとされています。その後すでにお隣の中国では、17世紀にこれに類するものがあったと推定されますが、我が国では江戸時代(享保5年=1720年)に西洋から、線遠近画法が伝えられると、浮世絵の仲間として「眼鏡絵や浮世絵」と呼ばれるものに発展し「覗き眼鏡」(正保3年=1646年には伝来している)と言うレンズを通して見るようになり、一般大衆に鑑賞されるようになりました。はじめは「おおのぞき」と呼ばれる、一個の箱に1個のレンズで一枚の絵を見る形式でしたが、後にはこの箱を数個並べて順次覗き、一連の物語が構成される仕組みに発展し、江戸時代後期(1760年代)に改良されて現在の素型になったものと思われます。

のぞきからくりの今
そして、文明開化の波に乗り、大衆娯楽施設の充実と共に、一屈の改良が加えられ、ガス灯やカーバイトランプ、更に電灯とその光源の発達変化によって、より華麗な教えが画かれ、立体感を深めるように工夫されて現存のものとなったのでした。やがて、活動写真(映画)の登場と、子供達には紙芝居が巡回すると衰退がはじまり、昭和初期(10年頃)まではまだ祭礼、縁日などの演し物として命脈を保つてきましたが、戦後は完全にその姿を消してしまいました。当館に展示してある「のぞきからくり」は、新潟県西蒲原郡巻町に現存している本物を参考に作成したもので、大きさは本物の約1/2。内部のからくり機構などはほぼ正確に再現してあります。

のぞきからくりを覗く子ども(写真)

のぞきからくり(写真)

のぞきからくり(写真)

絵巻物

絵巻物はハンドルを巻き取りながら両手の巾で絵巻を広げて見ます。右からだんだんと過去になり、左手に未来があります。当館では竹取物語を展示してあります。

絵巻物 写真

影絵

紙や木で作られた人形や動物などに後方から光を当てて、その影をスクリーンに投影したもの。当館では猿ヶ京の民話「かっぱのくすり」を実演しています。

影絵 写真

紙芝居

膨大な数の紙芝居の中には、現代の文化的紙芝居の元となった街頭紙芝居、今井よねのキリスト教紙芝居、あるいは仏教、神道紙芝居などの歴史的紙芝居をはじめ、戦前の文芸紙芝居なども資料として見られます。現代紙芝居や、当館の手づくり紙芝居も収蔵されています。

紙芝居の実演(写真)

民話の囲炉裏

猿ヶ京に昔から伝わる沢山の民話。語れる人も少なくなったこの貴重な文化遺産を後世に伝えるため、映像記録として残しました。「民話の囲炉裏」では、映像でこの語り部たちの不思議なお話、楽しいお話や歌などをご覧いただけます。どこか懐かしく、ほのぼのと聞き入ってしまう数々の民話を囲炉裏端に座って、どうぞゆっくりお過ごしください。

民話の囲炉裏(写真)

語り手 田村都/明治40年生まれ

語り手 原沢はる/明治36年生まれ

語り手 関つる/明治41年生まれ

語り手 原沢とらみ/大正3年生まれ

語り手 富沢ちよ/明治42年生まれ

てじろのさるのイラスト

民話の椅子

民話の椅子(写真)

民話の椅子は不思議な椅子。座ると語り部達がそっと話をはじめます。地元に残るたくさんの民話の中からよりすぐったお話が聞こえてきます。

かっぱイラスト

紙芝居の部屋

紙芝居の部屋(写真)

主に団体でお越しになったお客様へのご説明などで使用するお部屋です。